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福岡・博多ラーメン おすすめのお店【レジェンド編】

 

 

ラーメン大好きなみなさまこんにちは。
 
前回の『博多ラーメンの歴史を学ぶ』はいかがでしたか?

 
さて、今回は博多ラーメンおすすめのお店を、その歴史をもっと掘り下げながら動画にて紹介したいと思います。
 
第1回目は、発祥から新時代の幕開けの前まで(主に1940年代〜1990年代)、博多ラーメンの基礎を築いてきた数々の名店を紹介します。
題して
 
レジェンド編
 
です。
 
の前に・・・
 
博多ラーメンではありませんが、豚骨ラーメンを語る上では絶対に欠かせないお店をご紹介します。
 
南京千両
1937年に福岡県の久留米の地で九州初のラーメン屋台『南京千両』が誕生しました。

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(南京千両 公式HPより)

創業者である宮本時男さんは、長崎ちゃんぽんをヒントに豚骨のみを使用したスープを思いつきます。そうして誕生したのが日本で初めての豚骨ラーメンです。いわば豚骨ラーメン発祥のお店であり豚骨ラーメンの聖地です。ただ、当時の豚骨スープは今みたいに白濁したものではなく、透明感のある澄んだスープだったそうです。
そんな南京千両のラーメンがコチラ。


南京千両 国分店(久留米市野中町1357-15) / ラーメン 550円

時代を経て今では白濁スープになっていますが、見ただけで丁寧に作られたのがわかるキレイな豚骨スープに仕上がっています。味もかなり優しめ。そして麺は太めの縮れ麺!レジェンド感たっぷりです。
そして今回紹介した店舗の他に、なんと現在も屋台営業も続けおり、ラーメン史の奇跡と言われています。いつか訪れてみたいと思います。
【豆知識】
1957年、当時の『南京千両』の従業員が店の名前の使用許可をもらい、富山で同じ名前の『南京千両』を開業したそうです。噂によると現在でも透明感を残した豚骨スープを提供し続けているとか!もしかしたらそこでは本当の豚骨ラーメンの元祖を味わえるかもしれませんね。
 
 
それでは博多ラーメンの世界をお楽しみください。
 

うま馬

博多ラーメンを語るなら絶対に外せないのがコチラ。
1941年に福岡市に初めてのラーメン屋台が誕生しました。その名前は『三馬路(さんまろ)』。博多ラーメンの歴史はそこから始まったと言われています。残念ながら三馬路は1980年に閉店しましたが、1953年に暖簾分けという形で『五馬路(うまろ)』が誕生しており、その後1994年に『うま馬』と屋号を変更しその味を現代に伝えています。
そのラーメンがコチラ。その名も『源流博多ラーメン』。


うま馬 冷泉店(福岡市博多区冷泉町9-19)/源流博多ラーメン 650円

今の博多ラーメンのイメージとは似ても似つかず、スープは豚骨だけど白濁ではなく半透明。さらに麺は平打ち。『三馬路』の味を受け継ぐこの澄まし仕立てのラーメンこそが博多ラーメンの源流と言われています。
【豆知識】
長谷川法世氏の人気漫画『博多っ子純情』の13巻100ページに当時博多区千代に移転し営業していた『三馬路』が描かれており、当時を偲ぶことができます。

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元祖赤のれん 節ちゃんラーメン

博多ラーメンを語るのならコチラも外せません。
今の博多ラーメンのデフォルトスタンダードである白濁豚骨スープ。その元祖といわれるのが1946年に東区箱崎で創業した 『赤のれん』。創業者である津田茂さんが、中国で食べた『十銭そば』を再現したのが博多白濁豚骨スープの始まりだとか。
(久留米白濁豚骨スープを作ったのは久留米の『三九ラーメン』と言われ、その誕生秘話はあまりにも有名です)
箱崎の店舗は残念ながら1986年に閉店となりましたが、息子である節男さんが天神に『元祖赤のれん 節ちゃんラーメン』を開き、今に至ります。
そんな赤のれんのラーメンがコチラ。


元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神総本店(福岡市中央区大名2-6-4)/ラーメン(並) 550円

スープはややアッサリめの豚骨スープ。麺は平打ちのストレート麺。『うま馬』が博多ラーメンの源流ならば、コチラは現在の博多ラーメンの元祖。
そんな元祖博多ラーメンを味わいたい方はぜひ行ってみてください!
また、津田茂さんの弟子が発祥である箱崎から『赤のれん』の名前が消えるのを惜しみ、『赤のれん&とん吉』というお店を箱崎で開業し、伝統の味を守っています。
他にも博多ラーメンの歴史にもっと触れたいなら、中央区中洲にある『博多荘』、東区馬出にある『博龍軒』も博多ラーメンの歴史を語る上では非常に重要であり、なおかつ現存しているお店です。興味ある方はぜひ訪れてみてください。

 

博多だるま

そのルーツは東区箱崎にあった名店『だるまラーメン(1963年〜2000年)。もともとは1960年に福岡市早良区百道で『扇屋』という屋号でスタートしたそうです。その後1963年に東区吉塚に移転し屋号を『だるま』に変更しだるまラーメンの歴史がスタート。そして箱崎に移転。わたくしも箱崎時代のだるまラーメンにはよく通いましたが、お世辞にもキレイとは言えない店舗は竜のねぐらのように細長く、いつもお客さんで一杯。営業時間も昼の1時間半と夜の4時間だけ。しかしその味は唯一無二のもので、福岡出身でないわたくしが初めて博多のラーメンを「おいしい」と思ったのがこのだるまラーメンでした。残念ながらその箱崎の店舗は閉店してしまいましたが、その味を息子が受け継ぎ、2000年に現在の場所で始めたのが『博多だるま。そのラーメンがコチラ。


博多だるま 総本店(福岡市中央区渡辺通1-8-25)/ラーメン 700円

久留米ラーメンの製法である『呼び戻し』を取り入れたこってりと濃厚な白濁した豚骨スープと、芯があり噛み応えがある細いストレート麺。そしてだるまの特徴であるやたらと存在感を感じるネギとジューシーなチャーシュー。これらがすべて計算されたバランスで融合され、極上の一杯に仕上がっています。福岡を訪れた際はぜひ食べてみてください。
アイランド食品 箱入ラーメン博多だるま 3食

アイランド食品 箱入ラーメン博多だるま 3食

 

  

秀ちゃんラーメン

『だるまラーメン』がまだ東区箱崎にあり先代が営んでいた1993年、その息子が『だるま』を超えるラーメン屋を、と創業。そんな思いで作り上げたラーメンがコチラ。


秀ちゃんラーメン 総本店(福岡市中央区警固2-13-11)/ラーメン 700円

だるまの遺伝子をきっちり受け継ぎつつもだるまをさらに超えるこってり濃厚なド豚骨に仕上がり、一度でも食べると病みつきになります。今は経営は同じになりましたが、『博多だるま』のセカンドブランドとして今ではすっかり有名店の仲間入りです。だるまと食べ比べてみると面白いですよ。
アイランド食品 博多ラーメン秀ちゃん 380g(2食入り)

アイランド食品 博多ラーメン秀ちゃん 380g(2食入り)

 

 

 

八ちゃんラーメン薬院

みなさん『八ちゃんラーメン』はご存知ですか?福岡ではかなり有名な名前ですが、実は若干ややこしいんです。こちらは創業1970年の中央区薬院にある『八ちゃんラーメン』。空港などのお土産やでよく見かける八ちゃんラーメンは『太宰府八ちゃんラーメン』です。経営は全く別で、お店同士は何も関係ないそうです・・・がしかし、いろいろ調べると実は創業者同士が兄弟だとか。そればかりでなく、『博多だるま』や『秀ちゃんラーメン』の創業者一族とも親族関係にあるという噂が(ネット情報ですが)・・・。八ちゃんラーメンファンとしては、なかなか興味深い話ですよね。
ちなみに薬院の八ちゃんラーメン、営業は夜9時〜と普通に生活していたら中々訪れる機会がありません。また、お店構えや店内もかなりインパクトがあります。行ったことない人はぜひ行ってみてください。ラーメンはコチラ。


八ちゃんラーメン(薬院)(福岡市中央区白金1-1-27)/ラーメン 700円

スープは泡ブクでワイルドなド豚骨、麺は極細の平打ち麺と独自路線を行っているような感じですが、実は1970年代の博多ラーメンはほとんどこんな感じで、現代に残っている貴重な1杯なんじゃないかと勝手に思っています。
 
 

太宰府 八ちゃんラーメン

こちらが『太宰府 八ちゃんラーメン』。創業は薬院の八ちゃんの5年後の1975年。
こちらの八ちゃんラーメンは、カップラーメンや生ラーメンなども展開しているため、有名度で行ったらコチラの方が上なんじゃないでしょうか。
ラーメンはコチラ。


太宰府 八ちゃんラーメン 天神店(福岡市中央区天神4-6-31)/豚骨らーめん 650円

ただ、この天神店は実は太宰府店とは別経営で、味のみ監修されているとのこと。
薬院の八ちゃんとは全く異なり、オイリーさをほとんど感じないまろやかで濃厚な豚骨スープ。麺は中細麺のストレート。そのおいしさは格別で、さすが名店です。

 

 

 

元祖長浜屋

地元福岡ではもはや重要文化財的な存在となっている『元祖長浜屋』。通称『ガンナガ』もしくはそのまま『ガンソ』。その名の通り長浜ラーメンを代表するお店です(『博多ラーメン』と『長浜ラーメン』の違いはコチラの記事をご覧ください)
あっさりとした豚骨スープにストレートの細麺と塩っ気の強い細切れのチャーシューが特徴で、早朝から深夜まで営業しているにも関わらず、お客さんが途切れることはありません。
創業は1952年で博多駅前で『清風軒』という屋台からスタートし、1955年に長浜の地に移転。そこで魚市場関係者が利用するようになり、忙しい魚市場関係者のためになるべく早くラーメンを提供するように工夫した結果、麺がどんどん細くなっていったそうです。また、替玉発祥のお店としても知られ、ここで現在の博多ラーメンの特徴でもある細いストレート麺と替玉システムが完成したと言われています。
1974年に屋台から店舗に。その後2010年に店舗移転などがあり現在に至ります。
現在は食券制ですが、ラーメン注文は必須で、お店に入ると同時に麺の硬さを聞かれるので『ナマ(=バリカタ)』『カタ』『ふつう』『ヤワ』の中から好みの硬さを伝えます。
また同時に脂の量も調整でき、多めにしたいときは『ベタ』、ちょっとだけ大目にしたいときは『ちょいベタ』、全く入れなくていいときは『ナシ』と伝えます。お店では『ベタカタ』とか『ナシナマ』など、初めて訪れた方には謎の呪文にしか聞こえない言葉が飛び交っています。他にもネギを大目に頼みたいときは『ネギ盛り』、麺の量を半分にしたいときは『麺半分』というオプションもあります。なお、『麺半分』で注文しても値段は変わりません(替玉のときも同様)。
他にも朝にガンソを食べることを『モーガン』と言ったり、2008年に替玉の価格を50円から100円に値上げした際には地元の新聞社やテレビ局で取り上げられるなど、他県の人々にはついていけない独特の文化を作り上げています。
そんな元祖長浜屋のラーメンがコチラ!(普通バージョンとベタナマバージョン) 


元祖長浜屋(福岡市中央区長浜2-5-38)/ラーメン 500円

めっちゃ食べたい!もはや中毒です。
がしかし!ここまで書いてて言うのもなんですが、実は初めてガンナガを食べた人で「おいしい!」と言った人を聞いたことありません(笑)多分5回以上リピートしてみないとガンナガの魅力はわかりません。なるべく最初からその魅力を味わいたい方は、ぜひ『ちょいベタカタ』で注文してみてください。
食べ方にもコツがあり、見た目にこだわらず美味しく食べたいときは、まず真ん中の細切れチャーシューをスープに浸し全体にちりばめ、おもむろに麺を底からひっくり返し、ネギ、チャーシューを底に沈めます。そして麺をほぐすように混ぜ混ぜ。非常に行儀悪いですが、こうすることでチャーシューの塩っ気とネギの旨味が薄い豚骨スープと融合し、おいしいラーメンが完成します。ぜひお試しあれ。
また、マルタイから『元祖長浜屋協力』という形でインスタントラーメンが発売されています。あくまでも『協力』ですけど、雰囲気は味わえますよ。
マルタイ 元祖長浜屋協力豚骨ラーメン 145g ×12個
 
マルタイ 元祖長浜屋協力棒ラーメン 118g×12個

マルタイ 元祖長浜屋協力棒ラーメン 118g×12個

 

【豆知識】
とんねるずの『細かすぎて伝わらない紅白モノマネ合戦2016』で、博多華丸さんが『元祖長浜屋』のネタをやっていました。他県の人が見てもよくわからないと思いますが、めちゃめちゃ的を得てて面白かったです。

 
[おまけ] 元祖ラーメン長浜家(通称『家1』)
んん?長浜家?長浜屋じゃなくて?と思った方。まあラーメンを見てください(普通バージョンとベタナマバージョン) 


元祖ラーメン長浜家(福岡市中央区大手門2-7-10)/ラーメン 450円

見た目長浜屋と一緒じゃん!と思った方。まぁまぁ。。。
ちなみにこちらの店舗はなんと『お持ち帰り』ができますよ!
こちらの記事をご参考ください。

 
そして・・・
 
[おまけ] 元祖ラーメン長浜家(通称『家2』)
名前同じですやん。もうわけわからん。ラーメンはコチラ(普通バージョンとベタナマバージョン) 


元祖ラーメン長浜家(福岡市博多区上川端町10-242)/ラーメン550円

こちらは若干見た目が違う・・・。味も他の2店舗と若干ベクトルが違います。
 
これら3店舗は支店でも暖簾わけでもなく全く別経営です。2009年〜2010年にかけてちょっとしたお家騒動がありまして・・・。
そのあたりをここで掘り下げると長くなるので興味のある方はコチラをご覧ください。

とりあえずここでは3店舗の比較動画だけ載せておきます。

みなさんもぜひ食べ比べてみてください。 
ややこしいけど、お家騒動真っ最中の2010年、元祖長浜屋のすぐ近くに『元祖長浜屋台』という店舗もできています。こちらはいわゆるガンナガとは全く別物なのでご注意を。 こちらはこちらでおいしいですけどね。
 

浜屋台 一心亭

長浜ラーメンを語る上で『元祖長浜屋』と並び絶対に外せないのが『一心亭』。創業はなんと1945年と長浜ラーメンを謳うなかでは最古。名前のとおり創業時は屋台での営業。1955年の魚市場の長浜への移転に伴い、屋台も長浜に移転。その後店舗を構え現在に至ります。
そんな最古の長浜ラーメンの遺伝子を受けつぐラーメンがコチラ。


浜屋台 一心亭 本店(福岡市中央区長浜1-4-22)/ラーメン 490円

濃厚とまではいかないけど、豚骨らしさを十分に感じるスープは、やや甘味も感じらられ、一級品に仕上がっています。麺はもちろん極細のストレート。さすが老舗中の老舗らしく、完璧な一杯です。
 
[おまけ] 一心亭(小田部)
こちら小田部にある『一心亭本店』。ん?本店?でも長浜にある一心亭が本店では?
長浜の一心亭は誰もが認める歴史ある一心亭。ではコチラは?
はい、ワタクシもわかっておりません。聞くところによると、一心亭は積極的に暖簾分けやフランチャイズをやっていたとのことなので、その昔暖簾分けで派生した一心亭なのかもしれません。ちゃんと長浜ラーメンを騙っているし。ちなみに福岡市の東のほうで展開している『かしい亭』とは姉妹店だとか。
そしてラーメンはというと・・・。


一心亭 本店(福岡市早良区小田部2-14-22)/長浜ラーメン 530円

似ているようで似ていない。コチラはクリーミーさが目立ち、味もはっきりしている感じです。トッピングもキクラゲがデフォルトで入っています。
ぜひ長浜の一心亭と食べ比べてみてください。私はコレはコレで好きです。いや、大好きです。
 
 

しばらく

博多区大浜で1953年創業。その後中洲を経て西新に屋台を移し1959年店舗化を果たしました。店名の由来は「博多ラーメンの十八番になりたい」とのこと。ん?それがなんで『しばらく』?と思ったら、『暫(しばらく)』とは歌舞伎の市川團十郎の十八番演目とのこと。なるほど〜。ちなみにラーメン屋さんにはすりゴマを置いているところが結構ありますが、ここ『しばらく』が発祥とのことです。
そんなラーメンはコチラ。


しばらく 西新本店(福岡市早良区西新1-11-24)/ラーメン 520円

小ぶりな器になみなみ注がれたスープ。やや黄色がかった若干太めのストレート麺。これぞ『しばらく』のラーメンですね。そして福岡市長浜の屋台街にあった伝説の屋台『長浜一番』は、ここ『しばらく』の流れをくむという噂が・・・。『長浜一番』についてお詳しい方がいたらぜひお話をお聞きしてみたいものです。また、後ほど紹介する早良区田隈にある人気ラーメン店『ふくちゃんラーメン』の創業者も『しばらく』の出身者だとか。
 
 

長浜ナンバーワン

最初は『昇龍軒』という屋号の屋台で1971年に長浜の地で創業。そして1977年に長浜の屋台で1番になりたいという思いから屋号を当時では珍しいカタカナ表記の『長浜ナンバーワン』に変更。長浜屋台街の中では後発ながらも大人気店に。以後40年以上続きましたが、屋台のほうは様々な事情から2015年にその歴史に幕をおろしました。が、2002年に始めた店舗展開により、今でも長浜ナンバーワンの味は受け継がれています。そんなラーメンがコチラ。


長浜ナンバーワン 長浜店(福岡市中央区長浜2-5-19)/ラーメン 550円

濃厚でクリーミーなやや泡立った豚骨スープにストレートの極細麺。食べた方はわかると思いますが、ナンバーワンの名前にふさわしい極上の1杯に仕上がっています。 

 

安全食堂

1974年創業。郊外にあるにもかかわらず、11時の開店と同時にほぼ満席となり、以後閉店時間の16時までお客さんが途絶えることはありません。また、売り切れで早々と店じまいするともよくあることから、『幻のラーメン』とも呼ばれていました。雰囲気もさることながら、従業員の接客の仕方も昔ながらで、「あぁ、昔のラーメン屋ってこんな感じだったよなー」とほっこりしてしまいます。しかし侮るなかれ!生まれも育ちも福岡な純粋な福岡人たちから「福岡で一番おいしいラーメン」の称号を度々得ており、福岡ラーメン界の『西の横綱』と呼ばれています。
そんな超人気店のラーメンがコチラ。


安全食堂(福岡市西区横浜35-1)/ラーメン 600円

あっさりでもない、こってりでもない。いわゆる昔ながらの豚骨ラーメン。純粋なラーメン好きにはたまらない一杯。このラーメンを食べるとラーメンに対する価値観が変わりますよ!
また、こちらのお店は焼きめしも絶品で有名です。ただし量がかなり多いので要注意です!(笑)
 
 

ふくちゃんラーメン

『しばらく』で修行した福吉光男さんが1975年に早良区百道で創業。しかし数年で体調を壊したため、親戚である榊順伸さんが引き継ぎました。そして1994年現在の場所に移転。現在は順伸さんの息子である伸一郎さんが暖簾を守っています。決して行きやすい場所ではないのに、いつも開店前から行列ができています。いやほんとすごいです。
そんな繁盛店のラーメンがコチラ。


ふくちゃんラーメン(福岡市早良区田隈2-24-2)/ラーメン 600円

元ダレがビシっと効いたスープに中太のストレート麺。食べるたびに「コレだよねー」って言っている気がします。多分10年後も言っています(笑)
 
 

福重家

1976年に『長浜一番』(伝説の屋台『長浜一番』とは別)という屋号でスタート。1980年に現在の場所に移転し、さらに1985年に屋号を『長浜三番』に変更(商標の関係上だとか)。そして2006年3月に現在の『福重家(ふくしげや)』になりました。
そして初代店主は、一風堂創業者の河原氏や名島亭の創業者城戸氏が修行した屋台『長浜一番』の出身とのことです。だから最初の屋号が『長浜一番』だったのかもしれません。
そんな福重家のラーメンがコチラ。


福重家(福岡市西区福重2-4-21)/ラーメン 530円

長浜ラーメンのど真ん中からはやや外れたベクトルを持ち、スープは元ダレしっかりめで豚骨感もやや強め。麺はかなりの極細麺。どこか懐かしさを感じてしまうラーメンに仕上がっています。これがいわゆるイニシエ系というやつか・・・。
 

 

 

名島亭

創業1987年。あの『美味しんぼ』にも登場したことのある長浜ラーメンの代表的存在。長浜ラーメンのあっさりとした豚骨スープに、久留米ラーメンの製法である『呼び戻し』を取り入れることで、濃厚ながらもあとをひかない独特のスープを作り出すことに成功しています。今でこそ店舗展開をしていますが、以前はずっと福岡市東区の本店のみでの営業で、福岡ラーメン界の『東の横綱』と呼ばれていました。そんなラーメンがコチラ。


名島亭 本店(福岡市東区2-41-7)/とんこつラーメン 590円

大将の城戸修さんはその昔、現在の有名店創業者を数多く輩出したことで知られる伝説の屋台『長浜一番』で修行していたそうです。そして店長を任されるようになったころ、「ラーメンの勉強をさせてほしい」とイキのいい若者が訪れたそうです。それが『一風堂』創業者である河原成美さんだったとのこと!その後ふたりは互いに夢を語り合い、研究に没頭したそうです(『力の源通信 ラーメン東へ西へ No.64』より)。城戸さんと河原さん今でも深い絆で結ばれているとか。 

 

大砲ラーメン

今回は『博多ラーメン歴史探訪』ということで、主に『博多ラーメン』と『長浜ラーメン』を取り上げてますが、その歴史を語る時は『久留米ラーメン』も重要です。その代表格と言っていいのがこちら『大砲ラーメン』。創業は1953年で、最初は屋台からスタート。そして1967年に現在の本店所在地で店舗へ。
久留米ラーメンには、スープが減ってくると別の釜で新しいスープを煮立て、元のスープに継ぎ足していくという、昔から伝わる製法があります。そうした製法で作られたスープは、一般的な製法で作られたスープより旨味成分が約3倍にもなるそうです。その製法がいつどのお店から始まったのかは不明ですが、その製法に『呼び戻し』と命名したのが大砲ラーメン2代目店主である香月均史さん。現在では『博多だるま』や『名島亭』といった博多・長浜ラーメンを冠にする店舗でもこの『呼び戻し製法』を取り入れており、博多ラーメンの歴史を語る上で久留米ラーメンの存在は欠かせません。
そんな大砲ラーメンの二大看板メニューがコチラ。


大砲ラーメン 福岡小田部店(福岡市早良区小田部5-26-24)/ラーメン 650円  昔ラーメン 700円

時代とともに洗練されていき、現代風に完成された『ラーメン』と、創業当時の味を現代に復活させた『昔ラーメン』。特に昔ラーメンは、食べた人を昭和の時代にタイムスリップさせる不思議な味で、初めて食べたのになぜか懐かしさを感じてしまいました。「大砲を食べずしてとんこつラーメンを語るなかれ」という言葉がありますが、その言葉は決して大げさではなく、豚骨ラーメン界の歴史において大変重要な存在となっています。
明星 大砲ラーメン 昔ラーメン128g×12個

明星 大砲ラーメン 昔ラーメン128g×12個

 

 

  

さて、次のお店を紹介する前に・・・コチラをお読みください。
 
1960年福岡市早良区百道で『双葉ラーメン』という屋台が創業しました。店主は他の店のラーメンは一切食べず、日本料理にこそラーメンの真髄があると信じ、懐石料理を食べ歩き完成させたラーメンは、他には類を見ない種類のおいしさでした。そしてそのラーメンの真ん中には唐辛子ベースの赤いタレが浮かんでいました。1966年、福岡県小郡市に移転した際に屋号を変更。その後も多くの人々に愛されてきましたが、店主は体調を崩し、お店を畳むことを検討します。しかし、愛してくれる客のために、常連客のみを対象とした会員制となり、ラーメンを提供し続けます。そして1995年、ついにそのお店は暖簾をおろしました。
そのラーメン屋の名前は一蘭
 

一蘭

今や全国的に有名となった一蘭。もう説明不要でしょう。小郡にあった『初代一蘭』から後継者として指名され、経営を受け継いだ吉冨学さんが1993年に福岡市南区那の川に1号店をオープン。その後急成長し、今では国内だけでなく海外展開も行っています。こうした一蘭の成功を見届け、初代一蘭は暖簾をおろしたのでした。
福岡だけでなく県外でも積極的に店舗展開を行っているため、福岡在住でなくても食べたことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、創業地である福岡でしか食べられないメニューがいくつかあります。そのひとつが早良区の西新店でのみ提供している『剛鉄麺ラーメン』。カタ麺好きな人のために、麺職人が試行錯誤を繰り返し開発したカタ専用の麺。その硬さと旨さはここでしか味わえません。それがコチラ。


一蘭 西新店(福岡市早良区西新5-1-6)/剛鉄麺ラーメン 790円

見た目ではわかりませんが、噛むたびに音がする(ように感じる)麺はまさに剛鉄!他では味わえない感触をぜひお楽しみください。

鳳凛

創業は2005年と、イニシエの時代には当てはまりませんが、非常に重要なお店なのでここで紹介します。
鳳凛の公式ホームページには以下のような紹介文があります。
 
かつて、福岡県小郡の地で、日本で初めてとんこつらーめんに唐辛子を使い「唐辛子入りらーめん発祥の店」として全国的に注目を浴びた、とある名店がありました。
お客様が全国各地から来店し「行列ができる店」としても有名な店でした。
しかし、創業者は多忙のため体調を崩し、惜しまれつつも廃業することになりました。
そこで私は創業者と共に、創業者の味を再び復活させようとらーめん屋鳳凛(ほうりん)』を立ち上げました。
 
そうです。名前こそ伏せていますが、『初代一蘭』のことです。聞くところによると、初代一蘭の創業者である中原夫妻と昔の常連客たちが、現在の一蘭の価格設定や経営スタイルを見て「今の一蘭は本当の一蘭ではない」と感じ、もう一度あの頃の一蘭を取り戻そうと2005年に立ち上げたのが『鳳凛』だそうです。(おそらく『一蘭』の名前は商標権を現在の経営者にゆずってしまったため使えないのだろうと思われます)。
そのスープは、今の一蘭と似てはいますが、とても優しい感じのする純粋な豚骨スープに仕上がっています。もちろん中央には赤い秘伝の唐辛子のタレが乗っています。
そんな一蘭の原点ともいうべきラーメンをご覧ください。


鳳凛 春吉店(福岡市中央区春吉3-21-15) / らーめん 650円

小郡にあった頃の一蘭は食べたことありませんが、これが初代一蘭の味なのかと思って食べると感慨深いものがあります。みなさんもぜひ食べてみてください。一応誤解のないように言っときますが、ワタクシは今の一蘭も好きですよ。
 
 
 
さて最後は、その登場にによって福岡・博多のラーメン界、いや、日本のラーメン界に「パラダイムシフトが起きた!」と言っても過言ではないこちらのお店です。
 

一風堂

福岡市内でダイニングバー『アフター・ザ・レイン』を立ち上げ成功を収めていた河原茂美さんは、それだけでは満足せず、以前から興味のあったラーメンの世界に飛び込み、当時人気のあった屋台『長浜一番』で1年間修行。そして1985年『一風堂』開店。バーの経営で学んだことをラーメン界に取り入れ、当時「怖い・臭い・汚い」と言われていた博多ラーメンのイメージを覆したいとの思いで日々研究を重ねます。そしてついに完成させた『白丸元味』と『赤丸新味』は、今までのラーメンとは一線を画し、そのスープは臭みもなく美しく、見た目もおしゃれ。まさにラーメン界にパラダイムシフトが起きた瞬間でした。私も初めて食べた時の感動は今でも忘れられません。
そんな白丸元味と赤丸新味はコチラです。


一風堂 姪浜店(福岡市西区福重5-4-14)/白丸元味 720円   赤丸新味 820円

もう説明不要ですね。臭みの全くない豚骨スープに、小麦の甘ささえ感じれる細いストレート麺。そしてそれらを引き立てるトッピング。まさに完璧なラーメンです。もし食べたことないという人は、ぜひ食べてみてください。衝撃が走りますよ。

そしてせっかくなので福岡でしか食べられない一風堂をご紹介。

一風堂創業の地である大名本店でしか提供していないコチラのラーメン。


大名本店(福岡市中央区大名1-13-14)/元祖・白丸元味 720円

現在の白丸元味のスープは、どちらかといえばサラリとしていて飲みやすい感じですが、創業当時の白丸元味は、トロリとしたポタージュのようなスープだったそうです。それを再現したのが『元祖白丸元味』。全国でもここでしか食べれない、貴重な1杯です。同店舗には『元祖赤丸新味』もありますよ。
 
 
 
『福岡・博多ラーメン おすすめのお店【レジェンド編】』はいかがでしたか?
たかがラーメン、されどラーメン。ただ食べるのと、そのラーメンにまつわる歴史を掘り起こしてから食べるのでは、一味も二味も違うと思います。
そして一風堂の登場により、博多ラーメン界は新時代を迎えました。
次回は『ネオ博多ラーメン』と呼ばれる『一幸舎』『一双』『ShinShin』『海鳴』『玄瑛』『西谷家』『おいげん』などの『博多ラーメン新時代』を牽引する数々の名店、さらには最近福岡を賑わしている『非豚骨系』のラーメンや『つけ麺』をご紹介したいと思います。お楽しみに。
 

 

 

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