ペンギン村

アラフォー男子の楽園

『Raspberry Pi』と『iPad液晶』で『ファミコン/スーパーファミコン内蔵テレビ』を作ってみた。

 

 

みなさまこんにちは。

 

突然ですが、ワタクシの趣味のひとつに『インテリア』があります。

おしゃれなもの集めが昔から好きです。

 

そのうちのひとつ、14、5年前に手にいれたコチラ

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イタリア『BRIONVEGA』社のブラウン管テレビ『ALGOL』(の復刻版。ヤマギワ製)

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どうです?かっこいいでしょう? 

 

これにファミコンをつなげて『スーパーマリオブラザーズ』で遊ぶととてもエレガントな気持ちになれます。 

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ところがっ!!!

 

さすがに14、5年もたつとだんだん故障が目立ってきて、ついに先日電源が入らなくなりました・・・。

 

・・・チーン。

 

でもおしゃれだし高かったし捨てるのももったいないなぁ・・・と思っていた矢先こんな記事を発見。

https://weekly.ascii.jp/elem/000/000/218/218889/

 

んん??iPadの液晶は確か9.7インチ。ALGOLのブラウン管のサイズは10インチくらいだったような・・・。

 

とりあえず分解してみるか、ということで思い切って分解してみました。 

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無事分解完了。

よし!いけそうだ!やってみよう!やってしまおう!

 

今日のお題の発表です。

レトロテレビ『BRIONVEGA ALGOL』のブラウン管を2048×1536のiPadRetinaディスプレイに交換してみよう!

 

レッツトライ!

まずは液晶の調達。記事によると 『LP097QX1』とか『LTN097QL01』が型式なのかな?

iPad3をヤフオクで落札して分解するか・・・と考えていたところ、Amazonで安いものを発見!4,180円(税込)也。早速ポチっと。 

注文から3日。到着したのがコチラ!

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うっす!

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今の技術ってすごいですね。

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さぁこれからが本番。

iPad液晶だけでは映像入力、電源供給ができないため、前述の週間アスキーの記事を参考にアダプターを入手します。

 

・・・と、記事では『Display Port』のアダプターを使用していますが、販売サイトを見てみると・・・

 

http://www.abusemark.com/store/

 

HDMIのアダプタがあるではないか!

 

以前はなかったのかな?それとも何か問題があるのか。

 

ええぃ!試してみよう!

 

とポチったところ2日ほどで届きました。  

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週間アスキーの記事にもあるとおり、海外のサイトだけど実際には日本国内(熊本の天草)から届きます。

 

んで届いたのがコチラ。

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ちっちゃ!

そしてiPad液晶との接続につかうこの部分。

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もろいので注意です!写真の黒い部分を跳ね上げ、iPad液晶からのリボンケーブルを差し込みます。

接続したらこんな感じです。

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この基板にmicro USBで給電し、テストでGPD WinからのHDMI出力をmicro HDMIで入力。(iPad液晶の裏に変換アダプターを直接置いて電源ONにするとショートしてしまうので注意です)

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そしてドキドキしながらGPD Winの電源をONにすると・・・

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映ったーーー!

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こんな薄いのに・・・すごいなぁ。 

ちなみに液晶の消費電流は0.94A。こんなもんかな?パソコンの通常のUSBポートからの給電では無理かもしれません。

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動作確認が終わったところでいよいよ工作開始です。

 

まずはこのALGOLのモニター枠。

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ここに液晶をはめるイメージですが、液晶だけではサイズがたりないので、ホームセンターでアクリル版を買ってきて、この枠にぴったりはまるように切ってヤスリで削って切ってヤスリで削って・・・(この作業が結構大変でした)。

 

そしてiPad液晶を当ててみて、表示部分をマスキングし

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つや消しブラックでスプレー。 

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完成したのがコチラ。 

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若干雑なのはご愛嬌ということで。

 

これにiPad液晶を貼り付けます。

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そして枠にはめ込み、ガムテープで固定。 

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完成したのがコチラ! 

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うむ!なかなかいい感じ!

 

次にアダプター。ショートしないようにこんな感じで基板を浮かせます。

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そしてiPad液晶の裏に両面テープで貼り付け。

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とりあえず液晶部分は完成。

 

さて、どうしよう。スピーカーは?

ここへきてノープランだったことに気づきました。

 

 

色々とネットで調べたりした結果、面白そうなものを発見。それがコチラ。 

小型パソコン『Raspberry Pi3』 

ゲームに特化したOS『Retro Pie』をインストールすれば、『ファミコン』や『スーパーファミコン』のゲームが簡単にできます。

これだったらALGOL筐体の中に組み込めるなぁ。最近『ミニファミコン』も流行ってるしなぁ。

とゆーことでAmazonでポチっと!そして届いたのがコチラ。

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思っていた以上にちっちゃかった。ステキです。

ちなみにACアダプタはコチラを購入しました。 

まずはRaspberry Piに『Retro Pi』のセットアップ・・・とここで解説すると相当長くなるので、また別で記事を書きます。Raspberry Piのセットアップは無事うまくいったという前提でここでは省略。と、自前でファミコンスーパーファミコンのROMを用意。(以下の記事を参照)

さてさて、せっかくなので内蔵Raspberry Piだけではもったいないので、外部からのHDMI入力にも対応させたい。おっと。iPad液晶にはスピーカーが内蔵されていないので、なんらかの形で音を出力させないといけない。音量も調整したい。

とゆーわけで系統図を書いてみました。

f:id:kyan-ta:20170316201612j:plainなんかいい感じ!完成形が見えてきた!

 

液晶部分を筐体にはめこみ

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スピーカーを接着剤で取り付け。

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ちなみにスピーカーはこちらを購入 。

 

上蓋側が完成(ひっくり返っている状態です)

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さて次は筐体下側。図面にあるとおり、HDMI信号からアナログ音声を分離させる必要があります。使用した機器はコチラ。

 

また、液晶、スピーカー、HDMI分離器にUSBで給電する必要があるのでこちらを購入。

 これらと『Raspberry Pi3』を取り付けた筐体下側がこんな感じ。

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ちなみにRaspberry Pi3のUSBポート、有線LANポートが丁度ALGOLの背面の穴にピッタリはまりました笑  

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完成した筐体がこちら。

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最後に組み上げ。

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おー!いい感じ!

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背面で音量調整できます。 

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通常背面で接続されているHDMIケーブルを外すと外部機器を接続できます。

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せっかくなのでキーボードもレトロ感を出すためにタイプライター風のキーボードを購入。

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ファミコン風、スーパーファミコン風のコントローラーも用意。

 

 

iBUFFALO USBゲームパッド 8ボタン スーパーファミコン風 グレー BSGP801GY

iBUFFALO USBゲームパッド 8ボタン スーパーファミコン風 グレー BSGP801GY

 

 

そして電源ON!キターーー!かっこいーーー!

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スーパーファミコンバージョンはコチラ。

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いかがでしょうか!素敵でしょ?勝手に『パーフェクトファミコン』と名付けていいですか?笑 

昔シャープが『ファミコン内蔵テレビC1』や『スーパーファミコン内蔵テレビSF-1』を出していましたが、それをおしゃれに現代の技術で蘇らせた感じでしょうか。

(そーいやシャープはファミコンディスクシステムを一体化させた『ツインファミコン』なるものも出していましたね。とがってたなー)

 

実際に電源ONからスーパーファミコンで遊ぶ様子を動画でご覧下さい。

 

いやー大変だったけどなかなか満足いくものが出来上がりました。オークションで売ったらいくらで売れるかな(ぉい)。

 

それではまた!